
氷河期世代 30代キャリア形成から学ぶリスタート
1. 氷河期世代とは?
1993年から2004年にかけての就職氷河期を経験した世代は、新卒での正社員就職が極めて困難でした。企業の採用枠が縮小され、多くの若者が非正規雇用やフリーターとして働かざるを得ない状況に追い込まれました。
社会的な背景
1990年代初頭のバブル崩壊により、日本経済は長期不況に突入しました。企業の業績悪化により新卒採用は大幅に削減され、1999年には大学卒業者の就職内定率が55%にまで低下しました。さらに、1997年のアジア通貨危機や2000年のITバブル崩壊が追い打ちをかけ、雇用環境はさらに悪化しました。
その影響で、多くの若者が正社員としてのキャリアを築く機会を失い、非正規雇用やフリーターとして働くことを余儀なくされました。2000年代初頭には非正規雇用の拡大が進み、正社員としての転職がさらに困難になりました。
2. 氷河期世代の私も正社員になれなかった
- 20代の間、非正規やフリーターを続け、職歴なしのまま30歳を迎えた。
- 社会の変化に取り残され、正社員として働く機会を持てなかった。
- 「このままではダメだ」と思い、キャリアを再構築する決意をした。
3. 30代からキャリアを作るために実際にやったこと
💡 資格取得から始めた
➡️ 技術職に必要な資格を取得(電気工事士など)
💡 職業訓練を活用した
➡️ 未経験からでも就職しやすい職業訓練を受けた
💡 未経験でも正社員を目指せる業界を選んだ
➡️ 資格を活用でき、未経験でも採用されやすい業界をリサーチし、転職活動をした
💡 最初は大きなキャリアアップを目指さず、「まずは正社員になる」ことを優先した
4. 30代でキャリアを作り直した結果、どうなったか
- 電気工事士、施工管理職として働き始め、徐々にキャリアアップしていった。
- 40代前半で電機系の技術職へ転職し、より安定した働き方を手に入れた。
- 「キャリアを作るには、環境適応と資格・スキル習得が重要」だと実感した。
5. 氷河期世代がキャリアを作るためのポイント
📌 とにかく動くことが大事
➡️ 資格を取る、職業訓練を受ける、転職活動を始める
📌 未経験でも正社員になりやすい職種を狙う
➡️ 製造、物流、施工管理、IT、介護、営業など、経験なしでも採用される可能性が高い職種を選ぶ
📌 年齢を理由に諦めないが、現実も理解する
➡️ 30代なら選択肢は多いが、40代・50代になると難しくなるため、早めに行動することが重要
6. まとめ
- 氷河期世代は厳しい環境だったが、30代からでもキャリアを作ることは可能だった。
- 「何もしなければ状況は変わらない」が、「動けば選択肢はある」。
- 40代・50代のキャリア形成は厳しい現実があるが、30代は選択肢が多い。